今日は、僕が教師をしていて大切にしていることを書こうと思います。
それは、
「子どもの前では、できるだけ暇そうにする」
ということです。
もちろん、本当に暇なわけではありません。
教師の仕事は、毎日やることだらけです。
丸つけ
授業準備
提出物の確認
保護者対応
生活指導
会議
気づけば、頭の中では常に、
「あれもやらなきゃ」
「これもまだ終わってない」
「次の授業どうしよう」
みたいなことがぐるぐる回っています。
でも、子どもの前では、なるべくその忙しさを出さないようにしています。
教師をしていると、よくわかります。
バタバタしている先生には、子どもは話しかけにくい。
忙しそうに丸つけをしている。
急いで廊下を歩いている。
パソコンに向かって険しい顔をしている。
何かに追われているような雰囲気を出している。
そういう大人に、子どもはなかなか近づいてきません。
子どもは、大人が思っている以上に空気を見ています。
「今、話しかけてもいいかな」
「先生、忙しそうやな」
「今はやめとこう」
そうやって、かなり敏感に判断しています。
だから、僕はあえて、子どもの前では少し無防備でいるようにしています。
教室でぼーっと座る。
子どもたちの様子を見る。
急いでいる感じを出さない。
「先生、暇なん?」
と言われるくらいで、ちょうどいいと思っています。
不思議なもので、暇そうにしていると、子どもは寄ってきます。
いつも話しかけてくる子だけではありません。
普段あまり話さない子。
静かに本を読んでいる子。
一人で過ごしている子。
そういう子が、ふっと近づいてきて、
「先生、何してんの?」
と話しかけてくることがあります。
これが、けっこう大事なんです。
こちらから、
「どうした?」
「何か話ある?」
と聞いても、なかなか話さない子がいます。
でも、先生が暇そうにしていると、自分のタイミングで近づいてくる。
子どもには、子どものタイミングがあります。
そのタイミングを待つためには、大人の側に少し余裕が必要なのだと思います。
もちろん、頭の中では焦っています。
本当は丸つけをしたい。
次の授業の準備もしたい。
職員室に戻って仕事を片づけたい。
でも、教室にいる時は、少しだけそれを後回しにします。
子どもたちの前では、
「先生は今、話しかけても大丈夫な人です」
という空気を出しておきたい。
そう思っています。
すると、子どもたちはいろいろ話してくれます。
野球の話
阪神タイガースの話
昨日見たテレビの話
ゲームの話
習い事の話
家であったこと
友達とのこと
本当に、いろいろです。
大人から見ると、ただの雑談です。
でも、その雑談が大事なんです。
休み時間に少し話した子は、その後の授業で少し変わることがあります。
今までざわざわしていた子が、授業では意外と静かに聞いている。
いつも落ち着かない子が、少し集中している。
普段あまり発表しない子が、手を挙げる。
そういうことがあります。
なぜなのか、はっきりとはわかりません。
でも、ボクはこう思っています。
子どもの中に、
「この先生は、自分と話してくれた」
という感覚が本能で残るのかもしれません。
「自分のことを少し見てくれた」
「自分の話を聞いてくれた」
「自分を雑に扱わなかった」
その小さな温かさが、授業中の態度にもつながっているのかもしれません。
子どもは、思っている以上に愛情を求めています。
大げさな愛情ではなくて、
ちょっと聞いてくれる。
ちょっと笑ってくれる。
ちょっと覚えていてくれる。
そういう小さな温かさです。
だからボクは、子どもの前では、
できるだけ忙しそうにしないようにしています。
かっこよく言えば、
「子どもが近づける余裕を持つ」
ということです。
まあ、普通に言えば、
「ぼーっとしている先生」です。
でも、そのぼーっとした時間に、子どもは近づいてくる。
そして、そこから会話が生まれる。
その会話が、少しずつ信頼関係になっていく。
そう感じています。
これは、家庭でも同じかもしれません。
僕が家で座ってぼーっとしていると、子どもたちが寄ってきます。
小学生の娘が膝の上に座ってくる。
小学生の息子も、膝の上に乗ってくる。
急に話しかけてくる。
ゲームの話をしてくる。
学校の話をしてくる。
何でもない話をしてくる。
たぶん、子どもからすると、
「今ならお父さんに近づいてもいい」
と思えるのでしょう。
ただ、その姿を見て、妻からは白い目で見られることもあります。
「また何もせずに寝転んでる」
みたいな顔です。
いや、違うんです。
これは高度な教育的余裕なんです。
と言いたいところですが、たぶん半分くらいは本当にぼーっとしています。
でも、やっぱり思います。
忙しそうな大人に、子どもは寄ってこない。
正しいことを言う大人より、
立派なことを言う大人より、
まずは、
「話しかけても大丈夫そうな大人」
に子どもは近づく。
そして、近づいたあとで、少しずつ言葉が出てくる。
だから、子どもと関わる大人には、余裕が必要なのだと思います。
完璧に仕事をこなすことも大事です。
授業準備も大事です。
丸つけも大事です。
でも、子どもがふっと話しかけられる空気を持っていること。
それも、教師の大事な仕事なのかもしれません。
忙しい毎日の中で、
あえて少し暇そうにする。
あえて少しぼーっとする。
その時間に、子どもたちの言葉が入ってくる。
そんな先生でいたいなと思っています。










かめ先生素敵✨
お家でも一緒ですよね!
いつも忙しそうにしてしまってるかも💦
ぼやっとする時間も作って、子供のお話聞いてみます(*´꒳`*)
これは、先輩後輩の間からでも同じですよねえ(๑′ᴗ‵๑)