オーストラリアには、
少し不思議な亀がいます。
マゲクビガメの仲間です。
首が長い
顔も少し独特
首を横に曲げてしまう
見た目だけでも十分面白い。
でも、
本当に驚いたのは、
卵の話でした。
普通の亀は、
陸に卵を産みます。
乾いた場所
空気が届く場所
水に沈まない場所
卵には酸素が必要だからです。
ところが、
オーストラリアの一部のマゲクビガメの仲間は、
季節的に水没する環境で繁殖します。
乾季に産卵する。
その後、
雨季が来る
水位が上がる
巣は水に覆われる
最初に知った時、ええええ!と驚きました。
それで大丈夫なのか。
卵は死なないのか。
それが死なないんです。
卵は、
低酸素の環境の中で、
発生のスピードを落としながら耐える。
そして、
季節が変わる
水位が下がる
環境が変わる
条件が整う
その時になって、孵化が進む。
自然界には、「待つこと」を前提にした生き方がいる。
急がない
焦らない
今じゃない時は、
今じゃない。
ここ、かなり面白いなと思いました。
ボクらは、結果を急ぎます。
勉強したら、
すぐ成果がほしい。
発信したら、
すぐ反応がほしい。
挑戦したら、
すぐ結果がほしい。
でも、
現実はそうならないことが多い。
何日も
何か月も
何年も
変化が見えないことがある。
すると、不安になる。
向いていないのかな。
意味がないのかな。
やめた方がいいのかな。
でも、
自然界を見ていると、
そうとも言い切れない。
外から見れば、何も起きていない。
動いていない。
変化していない。
それでも、中では準備が続いている。
植物の種もそうです。
雨を待つ。
季節を待つ。
そして、
条件がそろった時に芽を出す。
マゲクビガメの卵も、
少し似ている。
今はまだ、
動く季節じゃない。
ただ、
それだけかもしれない。
自然界には、
急ぐことで生き残った生き物もいる。
でも、
待つことで生き残った生き物もいる。
その事実は、
少しだけ人を楽にしてくれる気がします。
見えないからといって、
育っていないとは限らない。
結果が出ないからといって、
止まっているとは限らない。
命には、
動き出す季節がある。
マゲクビガメの卵は、
今日もどこかで、
静かにその時を待っているのかもしれません。







