モリイシガメという亀がいます。
北アメリカ東部に暮らす亀です。
名前の通り、
森の近くで暮らしています。
川にもいる
湿地にもいる
草地にも出てくる
少し不思議な亀です。
この黒い甲羅がスキですね。
特にイシガメの種類がスキ!
多くの淡水ガメは、
水辺の近くで暮らします。
泳ぐ
潜る
甲羅干しをする
でも、
モリイシガメは少し違う。
森の中を歩くんです
落ち葉の上を歩く
草地を歩く
湿った森を歩く
最初に知った時、少し驚きました。
そんなに陸を歩くのか。
そんなに遠くまで行くのか。
でも、それには理由がありました。
この亀は、
ひとつの場所だけに頼らないんです。
春から秋は、森や草地で餌を探す。
夜になると、川へ戻る。
冬になると、水の中で冬を越す。
季節によって
時間によって
状況によって
居場所を変える。
それが、モリイシガメの生き方です。
食べるもの
ミミズ
昆虫
カタツムリ
果実
キノコ
何でも食べる。
面白いのは、ミミズを探す時です。
前足やお腹で、
地面をトントン叩く。
すると、
ミミズが雨だと勘違いして地上へ出てくる。
そこを食べる。
最初に知った時、かしこーーと思いました^^
かなり賢い。
かなり柔軟です。
僕らは、
つい居場所をひとつにしがちです。
学校
会社
家庭
どこかひとつに、
全部を預けてしまう。
だから、
その場所が苦しくなると、
世界全部が苦しくなったように感じる。
でも、モリイシガメは違う。
森も使う
川も使う
湿地も使う
ひとつが駄目でも、別の場所がある。
選択肢がある。
それが、この亀の強さ。
最近、
居場所について考えることがあります。
安心できる人。
好きな趣味。
静かな時間。
自然の中を歩く時間。
そういうものも、
ひとつの居場所なのかもしれません。
全部をひとつに預けなくていい。
呼吸できる場所を、
いくつか持っていていい。
モリイシガメは、
今日も森の中を歩いています。
落ち葉の上を歩く。
川へ戻る。
また森へ向かう。
どちらか一方ではなく、
両方を使いながら生きている。
強さというのは、
ひとつの場所で耐え続けることだけじゃない。
安心できる場所を、いくつか持つこと。
帰れる場所を、ひとつ増やすこと。
モリイシガメを見ていると、
そんなことを考えます。
ひとつの場所だけでは生きなかった。
だから、
生き延びることができた。
人間もまた、そうなのかもしれません。









