あの「ドンキーコング」がスイッチ2の最重要タイトルになった衝撃!そして、マリオではなくドンキーがトリを飾る意味

まさしくドンキーコングがマリオの親友になる日

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Nintendo Switch 2(スイッチ2)の発表で驚いた部分はいろいろとあるが、最後を飾るゲームソフトがドンキーコングだったのはかなり衝撃を受けた。

確かにドンキーコングは重要なキャラクターだ。映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』ではマリオのライバル兼友人のような重要ポジションにいるし、USJには専用のエリアだってある。ゲームシリーズも人気がある部類だし、歴史を考えてもマリオとの付き合いは古い。

それにしても、だ。スイッチ2のNintendo Directでトリを飾るほどのタイトルおよびキャラクターといえるだろうか? 正直なところ、そんなことを思ってしまった。

しかし『ドンキーコング バナンザ』のゲーム映像を見ると、むしろこれはドンキーコングがマリオにならぶ任天堂の顔になる可能性が十分にありうると感じられたのだ。

「壁や地面を自由に壊せるアクションゲーム」の衝撃

『ドンキーコング バナンザ』は敵のみならず、壁や地面といった地形を破壊できるのが大きな特徴である。これには驚いて38.6℃まで発熱してしまった(いや元から風邪気味だったのだが)。

破壊表現を採用したゲームはこれまでもいくつか例があり、「バトルフィールド」シリーズや『THE FINALS』は特に有名だろう。とはいえ、『ドンキーコング バナンザ』のような3Dアクションゲームで自由に壁や地面を壊せるのは珍しい。

たとえば『マインクラフト』のようにすべてが立方体でできているゲームならば、なんでも壊せるシステムも非常にわかりやすい。壊すのも配置するのも立方体のブロックごとに処理をすればいいわけで、プレイヤー側としても理解しやすい構造になっている。

一方で『ドンキーコング バナンザ』はそういったわかりやすい壊れ方をしない。実際には破壊パターンのようなものはあるのだろうが、ゲーム映像を見る限りではかなり自然に壊れているように見受けられる。

地面から岩盤を引っこ抜いて振り回したり、破片に乗って移動できるのも度肝を抜かれた。ふつうのゲームであれば専用のオブジェクトが置いてあってそういう要素に使うのに、ただの背景がアイテムになってしまうのだ! まるで夢見た未来のゲームである。

ゲーム体験としても、この破壊表現は気になるところだ。壁や地面をどんどん壊せてしまうのであれば、遊びが破綻する可能性もある。アクションゲームにおいて壁や地面はプレイヤーの行動を制限するための要素でもあるのに、それを壊せてしまうのである。たとえるならば鬼ごっこでひとりだけ宙に浮いてしまうようなものであり、遊びの前提が破壊されるほどの衝撃といえる。

とはいえ、実際には自由な破壊があるうえでのきちんとしたゲーム体験があるのだろう。『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』がなんでも作れるようなゲームシステムを搭載していたのに破綻しなかったように、『ドンキーコング バナンザ』もまた壁や地面を壊せる前提での新しい自由な遊びが用意されていると考えられる。

ドンキーコングの格を上げるゲームソフトになる可能性

このように『ドンキーコング バナンザ』はさまざまな点で大きな期待を持てるゲームだ。とはいえちょっと待ってほしい。そうだとしても、ドンキーコングの格は足りているだろうか?

ドンキーコングは確かに歴史があり、マリオの横にいるのにふさわしいキャラクターだ。しかし、3Dアクションゲームが出るのは26年ぶりとかなり時間が空いていたし、やはりNintendo Directのトリを飾るのは「スーパーマリオ」の新作がよかったのでは、と思う人もいるだろう。

これに関して、筆者はむしろ『ドンキーコング バナンザ』がドンキーコングの格を上げる可能性になると考えている。本作でスイッチ2のスペックを活かしたまったく新しいゲーム体験を提供し、それが非常におもしろければ、キャラクターとしてのドンキーコングの人気も底上げされるのではないか。

そもそも人間は何かに好意を持つとき、複雑な文脈を前提にしている。たとえばゲーム音楽コンサートでは曲が演奏されるときに元のゲーム画面が表示される。曲が優れているのであれば画面は不要といえるが、実際のところ聴く側はゲームプレイの思い出を含めて楽しんでいるわけだ。

あるいはボロボロのぬいぐるみでもよい。それは見た目には汚かったとしても、持ち主にとっては長年連れ添った重要な仲間であり、その文脈がぬいぐるみをかけがえのないものにしてくれるのである。

要するに、ゲームがおもしろければおもしろいほどキャラクター人気も伴うのではないか、といった考えだ。キャラクターと文脈は不可分だし、人間は自分にとって良い印象を与えてくれたものを好意的に捉えがちである。

ゆえに、『ドンキーコング バナンザ』が成功すれば、ドンキーコングがまさしくマリオに並ぶほどのキャラクターになるのではないだろうか。進化したビデオゲームとして期待できると同時にドンキーコングの格を上げる作品にもなるのではないかと、さまざまな意味で期待を持てるのだ。

『ドンキーコング バナンザ』は7月17日、Nitendo Switch 2向けに発売予定だ。

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Nintendo Switch 2

Nintendo 2025年6月5日
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