ツルの寿命は何年?本当に千年生きるほど長寿なの?

By - grape編集部  公開:  更新:

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ツルの寿命は何年?本当に千年生きるほど長寿なの?

※写真はイメージ

ツルの寿命は、鳥類の中でも比較的長いと言われています。『鶴は千年、亀は万年』という言葉があるように、ツルは長寿の象徴としても有名です。

本記事では、野生と飼育下でのツルの寿命の違いや、ほかの鳥と比較して寿命が長いとされる理由、縁起物として親しまれる理由などもまとめました。

興味がある人は、ぜひ最後までご覧ください。

ツルの寿命は千年ではなく、20年~50年ほど

雪の中飛んでいるツルの画像

※写真はイメージ

ツルの寿命の長さは種類や環境によって変わりますが、20年~50年生きるとされ、鳥類の中では寿命が長いほうだと言われています。

以下は日本で馴染みのある鳥の平均寿命です。

鳥の種類 寿命
スズメ 1~3年程度
セキセイインコ 10年程度
ハト 10年程度
ニワトリ 10年前後
タカ 20年程度

これらの身近な鳥と比較すると、ツルの寿命は短い種類でも20年、長ければ50年以上生きることから、長寿の部類であると認識されています。

一般的には、大型の動物ほど寿命が長いとされており、鳥類にも当てはまるようです。

例えば、タンチョウと体長の近い『モモイロペリカン』は、飼育下で68年以上生きた記録があります。世界最大の鳥類として知られるダチョウは、40年~60年ほど生きるケースも見られるようです。

ツルが日本国内で見られる鳥の中で大型の部類であることも、寿命の長さに関係しているのかもしれませんね。

ほかにも、ツルが20年以上生きることができるのは、生態も1つの理由ではないかと言われています。

ツルはエサを探す時も睡眠をとる時も水辺で過ごすことが多く、鳥類の天敵であるキツネや野犬に襲われづらい傾向のある生活スタイルなのだとか。

また、ツルは集団で行動することが多く、群れが寝ている間は何羽かのツルが見張り役となり、危険が迫った際に知らせる役割を果たしているそうです。

飼育下では60年以上生きたツルもいる

羽を広げているツルの画像

※写真はイメージ

飼育管理されたツルは、野生の個体よりも長く生きるケースもあるようです。

具体例として、アメリカのワシントンにある動物園で飼育されていたソデグロヅルは、61歳まで生きた記録が残っているそう。

野生の鳥が命を落とす原因としては、天敵から襲われる、エサ不足に見舞われる、事故に遭う、ウイルスに感染するなどが挙げられます。

飼育下のツルが長生きしやすいと言われるのは、天敵から狙われる危険性や病気になるリスクなどが減るためなのかもしれませんね。

ツルの種類ごとの寿命

水辺にいる灰色のツルの画像

※写真はイメージ

ツルにはさまざまな種類があり、種類によって寿命が異なります。種類ごとの寿命の目安を表にまとめました。

ツルの種類 寿命
タンチョウ 20年~30年
アネハヅル 20年~25年
ナベヅル 20年程度
マナヅル 45年程度
カンムリヅル 50年~60年
ホオジロカンムリヅル 50年~60年

日本でよく知られるタンチョウは警戒心が強く、危険を察知すると、生息するエリアを変えることも少なくないそうです。

また、ツルの中でも寿命の長いカンムリヅルやホオジロカンムリヅルは、夜間に天敵から身を守るため、木の上で休息をとる習性があるのだとか。

このように種類によってツルの寿命にはばらつきがあり、生息する環境や種類ごとの生態によって大きく変わってくるようです。

『鶴は千年、亀は万年』の意味とは?

ツルとカメのイラスト画像

※写真はイメージ

『鶴は千年、亀は万年』という言葉がありますが、その意味は「長寿で、めでたいことのたとえ」だとされています。

しかし、実際のツルの寿命は、前述の通りで最長でも60年程度。カメの場合は種類によって大きく寿命が異なり、大型の種類だと100年以上生きる個体もいるものの、ことわざのように1万年生きられるわけではありません。

つまり、この『鶴は千年、亀は万年』という言葉は、実際にツルとカメの寿命が千年以上続くことを意味しているわけではないのです。

なぜ長寿の象徴とされているの?

2羽のツルが並んでいる画像

※写真はイメージ

『鶴は千年、亀は万年』は、中国から伝わった言葉が由来だとされています。中国の言い伝えによると、ツルとカメは古くから幸運や長寿の象徴だったのだとか。

そのような存在であるツルやカメのように、長生きして幸福が長く続くことを願い、中国で古くから親しまれてきた言葉が日本にも広まったようです。

また、日本においてツルは、長寿のほかにも『夫婦円満』や『家庭円満』の象徴とされており、縁起物として扱われています。

その理由はツルの生態にあると言えそうです。

ツルは一度つがいになると、同じ相手と一生をともに過ごすのだとか。パートナーを頻繁に変える鳥類もいるなかで、一途に寄り添うツルの様子から、夫婦円満のイメージがついたのかもしれませんね。

ツルの寿命は20年~50年ほどで、鳥類の中では長生き

『ツルは千年』といわれますが、実際の寿命はおよそ20年~50年です。飼育下では60年以上生きた個体もいることから、鳥類の中でも長生きする部類に入ります。

『ツルは千年』は事実ではありませんが、長寿や夫婦円満などの縁起物として扱われ始めたのは、ほかの鳥類と比べた時の寿命の長さや生態が関係しているのかもしれませんね。


[文・構成/grape編集部]

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