子どもの学びに必要なもの
お金も人も不要な時代。必要なのは、アイデアだけ。
「大谷翔平、いい加減にしろ!」
昨日のことなのですが、ここはボランティアによるプログラミング教室 *。声を上げているのはその先生である石原さん。その見下ろす先にはChromebookがあり、その画面にはあの大谷翔平が大きく笑顔で映っています。
Chromebookの前にちょこんと座っているのは私の息子。プログラミング教室でプログラミング言語であるパイソン(Python)を教わっていたのですが、プログラムを実行するたびに大谷翔平が大きく表示されます。念のための確認ですが「大谷翔平を表示するプログラム」を書いていたわけではありません。ではいったい、なぜ?
大谷翔平の映っている広告だったのです。
みなさんもご経験ありませんか?無料のアプリを使ってみたら、広告が頻繁に、しかも長い時間表示されて、ウンザリしたことが。あれです。
「植田さん、ダメですよ、子どもにこんなものを使わせちゃ!」
と言いつつ石原さんは頭をかきむしります。なぜか?
小学生向けのパイソン(Python)を練習することができるアプリやホームページというのは、検索しても出てきません。英語のものばかりです。特に問題になるのがエラーメッセージです。以下のようなメッセージが出てきて、大人のプログラマーでもわかりにくいのです。
>>> if True:
... print("OK")
File "<stdin>", line 2
print("OK")
^
IndentationError: expected an indented block石原さん「エラーメッセージが日本語だったら、子どもでもわかるのですが」
私「じゃあ・・・30分で作ってみますか?」
石原さん「・・・なるほど。今ならそれはありですね」
私は自分のPCに駆け寄ると、AIと対話しながらプログラムを作っていきました。
ホームページなのでインストール不要。ChromebookでもiPadでもスマホでも使える。
ボタンもメニューもエラーメッセージも、ぜんぶひらがなで表示。
エラーメッセージには直し方のヒントも表示。
結局1時間くらいかかって作ったのが以下のホームページです。
Pythonれんしゅうちょう — 小学生向けブラウザPython学習環境
息子は大変嬉しそうでした。今はちょうど春休みですが、さっきもパイソンのプログラミングに取り組んでいました。
時代が大きく変わりつつあります。AIのおかげで、たった1時間でしっかりとしたプログラムを作成して、使ってもらうことが出来るようになりました。我々教育者が、自分たちの力でICT教材を作ることができるようになったのです。
まさに「of the teacher, by the teacher, for the children」。おかげさまで私のアプリもなんとか出港しました。ヨタヨタと転覆寸前ですが、進んでいます。
今後とも応援どうぞ宜しくお願いいたします!
注:プログラミング教室ではなくCoderDojoというプログラミング道場です。

