Exploratory v14 — 生成AI時代の新しいデータサイエンス
AI関数によるテキストデータ分析のパラダイムシフト、チャートの自動解釈、など
いよいよ、本日Exploratory v14をリリースしました!🎉
今回のテーマは 「データサイエンス 2.0」 です。
これまでの
「機械学習 × 統計学 × プログラミング」 というデータサイエンスを構成する3大要素は、
ChatGPT をはじめとする生成AIの登場によって、今や
「AI × 統計学 × プロンプト」 へと進化しました。
この”進化した新しいデータサイエンス”の恩恵をより多くの人たちが実感できるように、Exploratory v14 では 「AI 関数」 と 「AI ノートエディター」 という2つの強力なAI機能を新しく搭載しました。
これらを使うことで、
テキストデータの分析、加工における”不可能”が”可能”に
レポート作成は “書く” から “編集する” 時代へ
分析クオリティは大幅に上昇、それにかかる作業時間は劇的に削減
という、これまでとはまったく異なる体験が可能になります。
それでは、今回追加された2つのAI機能と、その他の主な改善点を簡単に紹介します。
1. AI 関数 : 自然言語でテキストデータの分析や変換が簡単に
手元のテキストデータに対して、
「テキストのセンチメントのスコアをつけて」
「テキストをいくつかのグループに分類して」
「テキストを翻訳して要約して」
「会社名を統一させて」
といった指示を元にAIに分析またはデータの処理をさせることができる、これが今回新たに追加されたAI 関数です。
上記のようなことがしたかったら、一昔前であれば、自分でテキストデータを分析するためのアルゴリズムを作ったり、自分で用意した膨大なテキストデータを元に予測モデルを作ったりして、テキストデータをいくつかのグループに分けたり(分類)、それらのセンチメント(ポジティブ、ネガティブ)をスコアリングしたりしたものでした。
しかしこれからは、生成AI(LLM)を活用して、分類、スコアリング、予測、翻訳、名寄せなど、これまで複雑なプログラミングが必要だった処理を誰もが自分の言葉(プロンプト)で定義し、実行できるようになります。
使い方はとても簡単です。
まず、列ヘッダーメニューから「AI関数を作成」を選択します。
そして、例えばテキストデータを分類したいのであれば、
文章をいくつかのグループに分類してください。
といったプロンプトを入力するだけです。
もし、事前に分類したいグループが決まっているのであれば、そうしたグループもプロンプトに加えることで、さらに的確な分類ができるようになります。
例えば、以下はテキストデータを9つのグループに分類した場合の結果です。
このAI関数を使えば、他にも様々なことができるようになります。例えば、
文章のセンチメントのスコアリング
名寄せ — 表記揺れの修正
電話番号から国籍の判定
文章の翻訳
メールアドレスから会社情報(業種・規模など)を補完
属性情報を元にメール文書の自動生成
といったこともできるようになります。
プロンプトのサンプル集
自分で好きなようにプロンプトを書くことができるとは言っても、最初の慣れないうちはどういったプロンプトを書けば良いか戸惑ってしまうかもしれません。
そこで、いくつかの例をこちらのAI関数・ギャラリーページに用意しました。各ページにはプロンプトのテキストの例だけでなく、サンプルデータもダウンロードできるようになっておりますので、ぜひお試しください!
やりたいことをプロンプトで記述するだけで、複雑なアルゴリズムやモデルを組むことなく、データに“意味”を加えることができます。
2. AIノートエディター : レポート作成を10倍速く、10倍わかりやすく
データサイエンス・ワークフローの最後のステップである、「分析結果を伝える」ためにレポートを書くという作業は、重要ではあるのですが、骨の折れるものでもあります。特に文章を書くのが苦手な人にとってはなかなか気が進まないものですし、時間のかかる作業でもあります。
そこで、Exploratoryの中でAIを使ってクオリティの高いレポートを簡単に素早く作り上げることができるようにという想いで、「AI ノートエディター」を作り上げました。
Exploratoryの中で作ったノートにチャートとコメントを残しておくだけで、AIが文脈に応じて自動でレポートを生成してくれます。
しかも、チャートの内容まで“解釈つき”で説明してくれます。
例えば、以下のようなレーダーチャートがあった場合、チャートの中にあるデータのトレンドやパターンを認識したうえで、その解釈となる解説文が加えられます。
「チャートの解釈」は、ただ数値を解釈するだけでなく、データの中にあるトレンドやシグナルといった文脈に応じて、以下のようなことができます。
散布図では、相関の強さ、有意性の解釈
XmRチャート(管理図)であれば、シグナルの出現を指摘
時系列チャートの場合、トレンドや変化点の把握
この「チャートの解釈」機能を使えば、自分が見落としていたかもしれない、またはしっかりと解釈できていなかったかもしれない情報もしっかりと拾うことができるため、結果として単にレポートを書く時間の短縮といったメリットだけでなく、分析のクオリティ改善といったメリットもあります。
他にも、「AIノートエディター」を使えば効果的なレポートを作成するために、以下のようなことができます。
文章を要約
文法やスペルミスの修正
文章の改善
表現やトーンの改善
翻訳
カスタム・プロンプト
ところで、AIノートエディターでは、「カスタム・プロンプトを実行」を選ぶことで、自分のニーズに合った形式のレポートを作成するためのプロンプトを入力することも可能です。
そのさいは、Markdown形式で「見出し」や「箇条書き」といったレポートの形式を指定できます。
さらに、自分で作ったカスタム・プロンプトを後で使い回しするために、「テンプレート」として登録することも可能です。
一度テンプレートとして保存したプロンプトは、「登録済みテンプレートを選択」を選ぶと「テンプレート」リストより選べるようになります。
このテンプレート機能を使えば、目的に応じて必要なプロンプトを取り出し、定期的に作らなくてはいけないレポートを素早く簡単に作成することができるようになります。
プロンプトのサンプル集
いくつかのプロンプトの例をこちらのAIノートエディター・ギャラリーページに用意しました。ぜひお試しください!
その他の新機能
さて、Exploratory v14の目玉機能は上記の2つですが、他にもたくさんの新機能、機能強化があります。
ここでは簡単に以下の3つを紹介させていただきます。
リファレンスラインの新しいUIと機能強化
チャートにリファレンスラインを簡単に追加することができるように、UIをアップデートしました。リファレンスラインを表示したい場合は、上部にある「ライン」ボタンをクリックし、追加していくことができます。
X軸とY軸に対するリファレンスラインの一元管理
「ライン」ボタンをクリックすると出てくるダイアログの中で全てのリファレンスラインを編集したり削除したりすることができます。
複数リファレンスラインの表示
今回の新しいUIの変更によって、Y軸にも複数のリファレンスラインを追加することができるようになりました。
新しいタイプのリファレンスライン
以前のバージョンでは「表計算」として提供されていた一部の計算結果をリファレンスラインとして表示することができるようになりました。例えば、売上の推移を表すラインに沿って、前年同月の値をリファレンスラインとして表示したい場合は、
または、パレート・チャートのように、バーチャートに累積合計、または累積合計の割合をいっしょに表示したい場合は、
ピボットテーブル : 合計、小計での表計算のサポート
ピボットテーブルで、例えば「前の期間からの差の割合」といった「表計算」を使った計算をした場合、以前のバージョンでは「合計」と「小計」には元の集計関数(例えば合計など)を使って計算された値が表示されていました。
しかし、Exploratory v14からは「合計」や「小計」でも表計算を使った計算結果が表示されるようになります。
例えば、以下のように売上の「前期との差」や「前期との差の割合」を計算していた場合、合計の列(右端)もそれぞれの行の値を合計した上で、さらに「前期との差」や「前期との差の割合」を計算し、その結果を表示します。
他にも、例えば従業員のデータがあって、各職種ごとに、3つの婚姻ステータスに分けた従業員の割合を計算していた場合、各グループ(職種)の小計の行には該当グループの合計、そして全体の「合計」(一番下)には全ての行の合計を元に、各婚姻ステータスごとの割合が表示されるようになります。
ナンバー:サブ指標の色の反転とラベルの上書き
ダッシュボードで指標をモニターするときによく使われる「ナンバー」は、その数値の下に比較対象としての「サブ指標」を表示することができます。このサブ指標の数値が正の値であれば緑で、負であれば赤で表示されますが、この設定を反転させることができるようにになりました。
例えば、キャンセル率、返品率といった指標をモニターしている場合、その数値が前期よりも上がった場合(正の場合)は悪いことであり、逆に下がった場合(負の場合)は良いことです。そうした場合は、「正負の色を反転する」オプションをチェックすることで、上がった場合(正の場合)には赤で表示し、下がった場合(負の場合)には緑で表示することができるようになります。
Exploratory v14を試す!
ぜひさっそくExploratory v14をこちらよりダウンロードし、「データラングリング with AI プロンプト」を試してみてください!
Exploratoryのアカウントをまだお持ちでない方は、ぜひこちらよりサインアップした上でお試しください。最初の30日は無料トライアル(お試し)期間となっています!
すでにトライアル期限が切れている方でも、最新版を起動すると表示される
「トライアル延長リンク」からリクエストできます。
もし質問やフィードバックなどありましたら、ぜひこちら(kan@exploratory.io)までご連絡ください!
引き続き、よろしくお願いいたします。
西田
Founder & CEO, Exploratory



















