佇まい、いい言葉だ
佇まい。
たたずまい。
いい言葉だと思う。
「立っている」でもない。
「座っている」でもない。
「存在している」だけでもない。
佇まい。
その人が、そこにいる感じ。
その場所に流れている空気。
言葉にする前の雰囲気。
そういうものが、全部この一語に入っている気がする。
日本語って、たまにこういう言葉がある。
説明しきれないものを、
無理に説明しないまま、
そっと置いておける言葉。
佇む。
ただそこにいる。
でも、ただいるだけではない。
静かに立っている人。
古い建物。
夕方の神社。
雨上がりの道。
誰もいない喫茶店の椅子。
そういうものには、
なぜか「佇まい」がある。
派手ではない。
声も大きくない。
でも、ちゃんと何かを語っている。
最近思う。
人にも、文章にも、場所にも、佇まいがある。
どれだけうまく話すか。
どれだけ目立つか。
どれだけ正しいことを言うか。
それも大事かもしれない。
でも、それ以前に、
その人からにじみ出るものがある。
急いでいない感じ。
飾りすぎていない感じ。
無理に大きく見せようとしていない感じ。
そういうものに、人は安心するのかもしれない。
佇まいは、作ろうとして作れるものではない。
たぶん、日々の選び方や、
言葉の使い方や、
人との向き合い方が、
少しずつ積もって出てくるものだと思う。
だからこそ、怖い。
そして、だからこそ美しい。
「この人、いい佇まいだな」
そう感じる人がいる。
何かすごいことを言ったわけではないのに、
その人がいるだけで場が落ち着く。
言葉数は少ないのに、
なぜか信頼できる。
そういう人に、少し憧れる。
佇まい。
日本語らしい言葉だ。
大きな声で主張しなくても、
そこにあるだけで伝わるものがある。
そう教えてくれる言葉のような気がする。



あぁ、いいですね…日本語の美しさというか…奥深さ。感情やその場の雰囲気まで一気に伝わる感じ✨️