集落の神社に、神主の家族である矢口が訪れる。
矢口はそこで、社に住みつく山田という男に出会う。
そこに村の再開発を計画する業者の橋本と、
その為の調査を請け負った地質学者の曽我が現れる。
山田も橋本も、かつての神主である矢口の父親を知っていた。
ガスの流れに足止めされた三人に、山田は物語を語り始める。
社の周りには、口を利かない浮浪者の様な者がうろついていた。
彼らは自らの死を自覚できない亡霊ではないかと、山田は話す。
矢口が故郷に戻ってきたのは、最近父親の霊を見るからで、その意味を知りたがっていた。
亡霊のうろつく廃墟と化した故郷を前に、
矢口は山田の語る物語を聞きながら、自分のすべきことを考える。
演劇博物館別館6号館3階「AVブース」にて視聴可能です。
世田谷パブリックシアターは、現代演劇と舞踊を中心とする専門的な作品創造・上演活動と、市民の自由な創作や参加体験活動を通し、新しい舞台芸術の可能性を探る劇場です。東京・三軒茶屋駅前のランドマーク、キャロットタワーの中にあり、主劇場・世田谷パブリックシアターと小劇場・シアタートラムの2つの劇場のほか、稽古場や作業場、音響スタジオなど「舞台作品創造」のためのさまざまなスペースが用意されています。
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吉野の里に住む盲目の夫は、川上の地蔵に参籠した甲斐があって目が開くが、地蔵のお告げには「連れ添う妻は悪縁ゆえに離別せよ」という条件があった…。人間と運命の対峙を鮮やかに描く、狂言の異色の名作。四十分弱の作品ながら、長編の演劇に匹敵するほどの緊密間に満ちたドラマ性があり、かつて日本の戯曲ベスト3に挙げられたこともある。狂言界の至宝・野村万作の叙情に満ちた演技が堪能できる。
野田秀樹 現代能楽集Ⅳ
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世田谷区に住む60歳を超えた4名の重度脳性麻痺の方へのインタビューから創作した作品。「できない身体は劣っているわけではない、あるがままの身体を受け入れよう」と社会に訴え、周りの人の力を借りながら「自立生活」(施設を出て暮らすこと)を獲得してきた障害当事者が、老いによって、今まで以上に身体が動かなくなり、自分たちの身体をうけいれ難く思った時……。葛藤や恐れを持ちながらも、自分の気持ちに向き合う障害当
