実戦・損切り刈りの構造・デモ1,000万達成。 2ヶ月の試行錯誤、その成果と現在地——
EA開発日誌【後編】 レンジ実戦 / 損切り刈り / ブレイクアウト注意点 / デモ口座検証 / 今後の方向性
前編まで EA開発の方向性を固め、3つのインジケーターを自作。時間帯の性質理解がレンジ攻略の鍵と分かった 後編 実際にレンジ相場で立ち回り、損切り刈りの構造を解明。デモ口座で100万円→1,000万円を達成した記録を公開 #EA開発 #レンジ実戦 #損切り刈り #ボリンジャーバンド #ブレイクアウト #デモ検証 #ゴールドFX
前編ではEA開発の方向性・インジケーター開発・レンジ攻略の核心まで書いた。
後編では実際に手を動かした記録を中心に書く。レンジ相場でどう立ち回ったか、損切り刈りのロジックが見えてきた瞬間、ブレイクアウトエントリーで何度も負けたパターン、そしてデモ口座100万→1,000万の達成まで。
後編に書いてあること:レンジ実戦3パターンの立ち回り / エントリー・利確・損切りの判断基準 / 損切り刈りの構造と逆張りロジック / デモ100万→1,000万達成の記録 / ブレイクアウトの注意点 / 今後の開発方向性
05レンジでの実戦立ち回り——本番のトレード記録
インジケーターと分析手法を使って実際にレンジ相場で立ち回った記録だ。デモ口座で高ロットを使って手法の優位性を検証している。
⚠ 重要なご注意 以下の取引はデモ口座でロットを張り、手法の優位性を測るために行った実験です。同じことをリアルトレードで行うことは推奨しません。資金管理・リスク管理を必ず行ったうえで、自己責任でトレードしてください。
レンジ相場での3つのトレードパターン
この時間帯のトレードは大きく3つのパターンに分類できる。
①大きな流れに沿った順張りブレイク後のスキャ ②短期的逆張り秒スキャ ③押し目まで持ってきてから再上昇する本番スキャの3つ
この活発になるアノマリー時間帯は「①大きな流れに沿った順張りブレイク後のスキャ」「②短期的逆張り秒スキャ」「③押し目まで戻ってきてから再上昇する本命スキャ」の3つに分類できる。
短期的にはこれらのパターンで利益を取ることができる。ただし大きな流れが変わったときはVWAPに逆らわないことが最重要だ。今回は「レンジの継続」と考えてレンジ下限で買いエントリーを選択したが、実はこの部分は大きな斜めの抵抗線をブレイクしているため、下限ラインを下抜けると大きく下落していく危険な局面でもある。
エントリーの基本ルール
5分足くらいでこのように実体で確定したらエントリーOK。ヒゲだった場合はすぐに損切り——これが9割の王道
確定した足で優位性が傾いたと感じたトレーダーがエントリーしてくる。この集団的な動きに乗るのがポイント
分のトレンドを割れば決済する
利確・損切りの判断
15分足では上昇の圧力が確認できるが、1時間足で確認したこの高値が安全な決済ポイント
1時間の3本(ローソク足)を確認すると、レンジのように上下動を繰り返している。このあたりで抵抗しているため、伸びは抵抗値を超えないと期待できない。この付近が最も安全な利確ポイントになる。
そこで、損益ゼロライン付近から建値を上げていき、トレンドブレイクの可能性が高まったら利確できるように、損切り位置を段階的に切り上げていく。
小さな押し目が終わって上昇するタイミングで損切りを建値に移動する
SL(ストップロス)にかかって決済。ボリンジャーバンド2σ付近が前回高値のネックラインだったので、本来ここで手動決済していればベストだったが、抵抗線を破って急上昇する可能性も考慮し、自動トレールでの決済を選択した
💡 2ポジ持ちのベスト戦略
2つポジションを持っていれば、片方はSLによる自動トレーリング決済、もう片方はネックラインタッチで即手動決済というのが最もバランスがいい。片方を残すことで大きく伸びたときの恩恵も取れる。
本命エントリーの判断
押し目レンジブレイクエントリーが本命。直近のネックラインが利確ポイント。損切りはブレイクしたと感じたレンジの下
建値(ストップロス)は、さらに小さな押し目が終わって価格が上昇するタイミングを見計らって変更していく。
ただし難易度が高いレンジ気味の時間帯は急に値動きが小さくなりやすい。たとえブレイク時間帯の王道エントリーをしたとしても、すぐに捕まって含み損を抱えるリスクが高くなるため、慎重に利確を行うか、場合によってはエントリー自体を控えるなどの冷静な対処が必要になる。
ドテン判断——損切りからの方向転換
大きな実体が出たときは注意が必要だ。損切りを巻き込んでレンジ時間でも短期的に大きく動くことがある。
このように大きな実体が出たら注意。損切りを巻き込んでレンジ時間でも短期的に動く
上昇プランでチャートを監視しており、上位足でちょうどブレイクする直前の攻防だったため、損切り後にドテンをするべき場面だった
今回はこのレンジでの立ち回り方法を検証・洗い出したかったので、なんとか少しのプラス。本当にゲキムズです。
レンジ相場での逆張りスキャル
ボラティリティの低いレンジ相場では、ボリンジャーバンドタッチを根拠にした逆張りを上手くやるのがおすすめ
エントリーが少し遅れたが、実際のリアルトレードはこんな感じの流れで行う
ブレイクアウトの形はある程度極めたので、あとはこの「レンジ局面」の攻略だ。多くのスキャルパーは動きが活発でボラティリティがある時間帯でのみ取引を行い、動かない時間帯はスプレッドの狭い国内口座で手堅く利益を出すのが一般的な戦い方だ。
ボラ無しでスプレッドが広く、海外FXで逆張りスキャルは一番負けに近い戦い方だ。おそらくFXの中で一番難しいのが「海外FX・スプレッド広め・スキャル」の組み合わせだと思っている。それでも、この部分でもコンスタントに積み上げられる力をつけたいのであえて挑戦している。
「ブレイク売りするポイント」を狙ってエントリーしたが、急激な押し戻しに巻き込まれて損切り。損切り幅が小さすぎたため負け。再度引きつけてエントリー
この付近にはブレイクしたと思って無理やり飛び乗ってエントリーしてきた損切りが大量に溜まっている。ここを上抜けると、溜まった売りポジションの損切り(買い戻し)を巻き込んで、上の方に一旦短期的に跳ねる可能性が高い
方向感のない動きのときは、価格がプラス(含み益)になったら追尾利確(トレーリングストップ)に切り替えるのが一番精神的にも楽でストレスが少ない。なお、土日検証のためBTC(ビットコイン)で行っており、スプレッドは広がっているが練習には最適
06損切り刈りの構造——なぜレンジでは反転するのか
レンジ攻略で理解できてきたことがある。ブレイクできない時間帯の「フェイクブレイク」からの損切り刈りという構造だ。
青ラインを上抜けでブレイクエントリーしてきた損切りが溜まっている付近。ここを抜けたら短期的に跳ねる
ブレイクする力がない時間帯に「ブレイク失敗→損切り刈り→一瞬の上昇」を取るトレード。仮想通貨のスプレッドがある程度あってもギリギリ勝てる 損切り刈りトレードのロジック
「ブレイクできない時間帯に、多くのトレーダーがブレイクエントリーしてくる → 相場は想定より動かない → 損切りが溜まる → その損切りを巻き込んで反転する」
このサイクルを理解すると、レンジ相場での逆張りの根拠が見えてくる。ただしタイミングと損切りの設定が難しく、これが「激むず」と言われる所以でもある。
07デモ口座100万円→1,000万円達成の記録と「2の例」
手法の優位性を確認するために続けてきたデモ口座の検証。試行錯誤の末に100万円から1,000万円まで増やすことができた。
デモ口座検証結果 100万 → 1,000万 オリジナル手法の優位性を検証した結果
(デモ口座・高ロット設定)
下記が1日の利益記録だ。
激むずレンジでなんとかプラスに。利確基準はボリンジャーバンド(自作)
なかなか綺麗にレンジにならず、はじめは負けが続いていたが、ロジックを立て直してだんだん損失を取り戻しプラスに転じた
オリジナル手法がうまくはまった瞬間。11.44という非常に高いプロフィットファクター(PF)を記録。こういうトレードができると素直に嬉しい
「2の例」——トレンドラインと損切り刈りの応用
トレンドラインでずっと上方向を維持していた局面。「斜めのライン(抵抗)」と「直近抵抗」を完全にブレイク(割れた)したため、損切りできない人が一気にロスカットに耐えきれずに投げ出し、急激に下落していく可能性が極めて高いパターン。ブレイク後にすぐ利確して逃げるよりも、ある程度ポジションを長めに保有しておくほうが利益が伸びていくポイント
ただし、一気に勢いよくブレイクしていない状態で同じようなブレイクに飛び乗ってしまうと、価格が強い反転押し戻しに巻き込まれて往復ビンタを食らう確率が非常に高くなる。
青ラインを上抜けしたと判断してブレイクエントリーを仕掛けた図。このようにローソク足の強い押し戻し(大口などの動き)が発生しやすくなる
相場に迷い(方向性の不一致)が発生し、なかなか想定通りにブレイクしてくれない。これは単純にブレイクアウト自体の勢いが弱い(ボラがない)こと、そしてじわじわとゆっくり抜けているため、他のトレーダーに逆張りや利確目標が想定されやすく、想定外の押し戻しを受けやすかったことが原因だ。この動きに捕まった場合は、焦ってドテンするより単純に元の大局相場についていくのがベストだ。
当然このあたりのネックライン(反発しそうなところ)までで安全に決済する。この後は、下落が収まり再度反発上昇していく可能性が非常に高くなる(優位性が切り替わる)からだ 分析表示における開発要件メモ
チャートに表示させる分析の根拠(描画ラインや矢印など)は、リアルタイムで常に更新されるようにし、表示していても古い情報ではなく常に新しい根拠に自動で切り替わる仕組みを意識して構築している。あらかじめ画面にすべての根拠を表示させつつ、動的に変化する優位性に対応できるようにするのが目的だ。
根拠をリアルタイムで同期更新し表示しているチャート画面。あらかじめ表示されていたラインや根拠を常に最新に保つことで、ブレイクアウト時に迷いのないエントリーが可能になる
08ブレイクアウトエントリーの注意点——これで何度も負けた
ブレイクアウトエントリーは利確しないとすぐに含み損になる。これは何度も経験した。本当に注意してほしい。
方向がある程度強い波になっていれば、じっと耐えることで一時的な含み損からこのように最終的に戻ってきて助かることもある。ただし、メンタルに致命的に良くないので、ブレイクアウトへの無理な飛び乗りは避け、しっかり引きつけて「押し目待ち」をするのが王道だ。
方向がある程度強い波になっていればこのように助かることもある。ただし、精神的・ロット管理上おすすめできない
⚠ ブレイクアウトエントリーで負けるパターン
弱い抜けのときにブレイクアウトエントリーをすると、相場に迷いが発生してなかなかブレイクしない。重要な横の抵抗を抜けていないことが多く「ただの弱い抜け」として扱われる。押し目まで待つのが一番おすすめ。
手法の優位性を徹底的に測るためにロットを張ってデモ口座での検証を続けた。途中からのデータになるが、下記がその証拠だ。
途中からの検証データ。ロット管理・時間制限ルールを厳守して構築した、オリジナル手法の優位性を検証した結果
デモ口座にて、初期資金100万円から1,000万円の大台を突破した口座状況
09レンジ攻略の現在地と今後の方向性
正直に言うと、レンジはまだ完全には攻略できていない。でも、2ヶ月の試行錯誤でいくつかのことが見えてきた。
📌 2ヶ月の試行錯誤で見えてきたこと
ブレイク前とブレイク中の相場ではある程度利益を残せる力がついてきた
レンジ攻略の核心は「時間帯の性質理解」と「期待値の高いエントリーだけに絞ること」
海外FXのスプレッドが広い環境でのスキャルがFXの中で最も難しい部類に入る
レンジでコンスタントに積み上げられる力をつけることで、どんな相場環境でも戦えるようになる
今後の開発方向
現在取り組んでいるのは「期待値が高いレンジのみでエントリーする」という絞り込み。基本的にブレイクしそうなときに逆張りするイメージで、ここにボリバンとチャートパターンを組み合わせる。
アノマリー時間やトレンド時間は普通にブレイクしやすいのでこれに乗るだけ。問題はそれ以外の時間帯をどう戦うか。これが今の最大のテーマだ。
MQL5のニッチ領域でコードを書き続けている。1週間かけて修正して10分で検証して、また修正する——その繰り返しだ。でもこの過程で見えてきたものがある。
次は、トレンドフォローEAの初期研究から今のレンジ攻略に至るまでの原点を掘り下げていく予定だ。
免責事項:本記事はFX・EA開発に関する個人の試行錯誤記録であり、投資助言・推奨を目的とするものではありません。記事内のデモ口座での取引結果は手法の優位性を測るための実験であり、実際の利益を保証するものではありません。FX取引にはリスクが伴います。取引は自己責任で行ってください。


































