広告主がほどんど参加していない「広告健全化に向けた取り組み」のキックオフ会に参加してきた。〜広告主-広告代理店-パブリッシャー-広告事業者の「支えあい」とは?
僕のnoteを読む方は、マーケティング・広告に関わる方が多いと思われる。そして、このニュースは、きっと目にしているだろう。
日本の広告費、25年は初の8兆円超え ネット広告が過半に
電通は5日、2025年の日本の広告市場が前年比5.1%増の8兆623億円だったと発表した。22年から4年連続で過去最高を更新し、1947年の調査開始から初めて8兆円を超えた。全体の広告費に占めるインターネットの割合が初めて5割を超え、全体をけん引した。
そんなインターネット・デジタル広告。負の側面をきちんと認識している広告主は多い、と言えないのが現状であると感じる。
そんな状況に、かねてから警鐘を鳴らしてきた人や団体がいる。
Web広告研究会(現 公益社団法人日本アドバタイザーズ協会 デジタルマーケティング研究機構)の取り組みは、かねてから、健全な「広告」への取り組みを行なっている。
2013年頃から「マーケティング」や「デジタル」に従事してきた僕は、2016年に飲料メーカーでのデジタルマーケに従事するようになって、ようやくこの概念を知ることになった。その中で様々なプレイヤーと出会い、業界フロントランナーと出会って学んできた。
しかし、前述記事引用の通り、ネット広告取り扱い量の増加に比例し、悪例は増えている。
アドベリフィケーション(「ブランドセーフティ」「ビューアビリティ」「アドフラウド対策」)の取り組みは、言葉を選ばずにいうと、「放置」「先送り」されていた歴史がある。(実際は、前述の通り業界の健全化を目指している多くのプレイヤーはいます。しかし、その手が追いついていない現状。)
そんな歴史に終止符を打つべく、あらたに1つの団体「APTI」が生まれました。
デジタル広告は、年々高度化・複雑化する一方で、
・「広告費がどこに、どのように使われているのか分かりづらい」
・「価値ある媒体や取り組みが、正しく評価されていない」
といった課題が、広告主・代理店・パブリッシャーそれぞれの立場で語られ続けてきました。
APTI(Advertisers and Publishers Transparency Initiative)は、広告の透明性と健全性を、実務として、現場で “使える形” に落とし込むことを目的に発足しました。
広告業界に関わる全てのプレイヤーが、同じ課題を共有し、支えあいながら前に進むための“実務者の場”。それがAPTIです。
今日、そのステイクホルダーが集まる会に、弱小広告主の立場として参加してきました。(150名ほどの参加者のうち、広告主籍は10数名だったとか。)
団体の設立目的と概要
APTIは、広告サプライチェーンの可視化と実務的な改善を通じて、業界関係者が自発的に行動変容を起こし、支え合えるエコシステムの構築を目的としています 。
活動の3本柱: 「情報の共有と可視化」「相互支援と実践の場作り」「つながりと信頼」を掲げています 。
主な取り組みと提供ツール
実務レベルでの改善を支援するため、以下の4つの具体的な施策(フック)が提示されました。
Transparency Toolkit (TTK): 実装・運用の検証やサプライパスの分析ツール 。
透明性月次レポート: 日本市場の定点観測データを公開し、改善アクションを提示 。
日本語版IABスタンダード集: OpenRTBやSellers.json等の仕様解説をAI経由で提供 。
実践プログラム: 月1回のワークショップや、段階的な改善ガイド(オプティマイザー)の提供 。
業界が直面する課題と議論
パネルディスカッションでは、DSP、メディア、代理店、広告主などの各視点から現状の危機感が共有されました。(*クローズドセッションということで内容は割愛。多くの課題提起も行われました。)
詳しい取り組みはAPTIのサイトをご参照ください。
現代のマーケターは、流行りのマーケティングや広告を語る以前の、最低限な基礎知識として持っておきたい「マインド」だと思います。
今からでも遅くありません。
1つできることがあります。
あなたの上司に、一言、聞いてみてください。
「アドベリフィケーションについてどう思いますか?」
ここで
・思っているような「解」が帰って来なかったら
・そもそも単語を知らなかったら
APTIの門を叩いてみてください。きっとあなたの、あなたの会社の味方になってくれるはずです。
参考note
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