注目利用例

旭川中央警察署 大町交番 

本交番は、CLTセルユニット(箱型ユニット)を4ユニット採用した、寒冷・積雪地域である道北エリア初の交番である。北海道産カラマツのラミナを銘建工業(株)(岡山)でCLT化し、小樽では西條産業(株)が材の管理およびCLTセルユニットの組み立てを担い、陸送により旭川へ搬入・据え付ける一連のプロセスにより、CLTの品質と施工性を高い水準で両立している。 CLTセルユニットは、日本の伝統的な木組み技術である「蝶蟻(ちょうあり)」を応用して接合し、木材同士が噛み合う構成とすることで、高い一体性と構造安定性を確保している。 「見えやすく・入りやすく・景観と調和する木の交番」をコンセプトに、正面は縦張り、側面は横張りとした木質外壁とし、象徴性と親しみやすさを両立させた。隣接する公園で育った樹木を家具として再生した取組と連動し、「地域の木が地域を支える」象徴として門型フレームを設け、来所者に対する信頼感を視覚的に表現している。基壇部には石調仕上げを採用し、公共施設としての堅牢性と安定感を外観に与えている。 また、正面右側には縦方向に発光する赤色灯を一体的に配置し、木質外観の意匠を損なうことなく、雨天・薄暮・夜間においても高い視認性を確保している。 内装では、CLT天井の現し仕上げと集成材梁を組み合わせ、木の質感に包まれた落ち着きのある空間を形成している。来所者にとって心理的な安心感をもたらすとともに、造作家具は家具の街・旭川の職人の技術により丁寧に仕上げられている。 CLTパネル工法と2×4工法を組み合わせたハイブリッド構法により、断熱性能・耐久性・面剛性を確保し、警察施設として求められる性能と快適性を高い次元で両立した。施工者、林業者、加工業者、家具製作者が連携する「wood flow」を構築し、旭川市のwaft(株)が木質デザインを統括することで、地域材循環を具現化した次世代の小規模木質公共建築モデルである。

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