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相棒、復活 「傍流」への共感、割り切れぬ結末で余韻

「相棒愛」を語るインタビューの撮影で、手でハートをつくる俳優の水谷豊さん(左)と寺脇康文さん=2022年11月29日、内藤絵美撮影
「相棒愛」を語るインタビューの撮影で、手でハートをつくる俳優の水谷豊さん(左)と寺脇康文さん=2022年11月29日、内藤絵美撮影

 国民的人気の刑事ドラマ「相棒」に再び、注目が集まっている。主人公、杉下右京の初代相棒、亀山薫が14年ぶりに再登板。名コンビの復活は、ドラマが終わる予兆ではないかと気をもむファンもいる。なぜ、ドラマはこれほど愛されるのか。相棒を演じる水谷豊さん(70)と寺脇康文さん(60)に会い、人気の秘密を探った。

 衣装を着た右京役の水谷さんと亀山役の寺脇さんを目の前にすると、物語が始まるような臨場感があった。英国調の三つボタンのスーツできめた水谷さんは落ち着き払い、ミリタリージャケット姿の寺脇さんには今にも現場に駆け出しそうな躍動を感じる。

 写真撮影のためカメラを向けると、寺脇さんが愛嬌(あいきょう)たっぷりのポーズで応えた。すかさず水谷さんが「亀山君、今のポーズは採用されないと思いますけど」と批評し、ドラマさながらの名コンビぶりを見せる。

 ドラマは警視庁が舞台。推理と洞察に優れた右京は切れ者すぎるがゆえに「特命係」という窓際に追いやられ、相棒の刑事と組んで難事件を解決する。2002年からレギュラー放送され、歴代シリーズの最高視聴率は23%を超える。

 水谷さんに右京の魅力を自己分析してもらうと、「世間の常識とは違っていても、ぶれずに正義を貫いている。決して友達にしたいタイプではないですが」と話す。

 メディア文化評論家の碓井広義さん(67)は、20年を超える相棒人気を分析してきた。「時代の変化が激しい中で、チャンネルを合わせれば一貫して変わらない右京がいる。それが視聴者にとっての幸せなんです」。右京は決して、捜査1課の花形刑事でも、重大事件を指揮するエリートでもない。主人公が「傍流」であることが、国民的人気を得る重要な要素だという。

 碓井さんは「特命係とは名ばかりで、特別な任務が与えられているわけではありません。組織から烙印(らくいん)を押されて隅っこに追いやられても、活躍する姿を見ると視聴者はすかっとする。私たちの社会でも、みんなが王道を歩んでいけるわけではない。だから共感を呼ぶし、応援もしたくなる」と解説する。

 寺脇さんは「特命係に実権はないが、しがらみもない。そんたくせずに正しいと思ったことをやり遂げることができる」と語り、水谷さんは「特命係の2人がいるような組織って、一つの理想だと思います」と付け加えた。

 気にかかっていることがあった。今夏の週刊誌のインタビューで、水谷さんが<彼が最後の相棒になるのは間違いありません>と語っていたことだ。彼とは亀山のことで、最後とはどういうことか? その真意を尋ねると、…

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