2026年のARCについての変更点

AtCoder Regular Contest(ARC)は、ARC215 から従来の形式 (1200~2799 rated) の ARC を主として開催します。 Div.1/Div.2 については、それぞれ「AtCoder Regular Contest ++」/「AtCoder Regular Contest --」に名称を変更し、開催を継続します。 また、各 Division の開催形式を以下の通りに調整します。 ## 開催形式 - ARC++ - Rated対象:<span class="user-blue">1600</span>〜<span class="user-red">2999</span> - コンテスト時間:150 分 - 問題構成目安:600~1000 点程度を 4~5 問 - ARC - Rated対象:<span class="user-cyan">1200</span>〜<span class="user-orange">2799</span> - コンテスト時間:120 分 - 問題構成目安:400~800 点程度を 5~6 問 - ARC-- - Rated対象:<span class="user-green">800</span>〜<span class="user-yellow">2399</span> - コンテスト時間:120 分 - 問題構成目安:300~700 点程度を 6~7 問 1 年あたりの開催目標は、ARC++ を 5 回、ARC を 10 回、ARC-- を 5 回です。 ## 配点基準 今後の ARC における配点の基準は以下の通りです。(これは ABC や AGC の配点基準とは異なるものです。) |配点|最適対象レート層| |:--:|:--:| |300|<span class="user-brown">400</span>~<span class="user-brown">799</span>| |400|<span class="user-green">800</span>~<span class="user-green">1199</span>| |500|<span class="user-cyan">1200</span>~<span class="user-cyan">1599</span>| |600|<span class="user-blue">1600</span>~<span class="user-blue">1999</span>| |700|<span class="user-yellow">2000</span>~<span class="user-yellow">2399</span>| |800|<span class="user-orange">2400</span>~<span class="user-orange">2799</span>| |900|<span class="user-red">2800</span>~<span class="user-red">3199</span>| |1000~|<span class="user-red">3200</span>~| <span class="grey">※「最適対象レート層」とは、大体半分くらいの割合で解けるようなレート層を指すものとします。絶対的な難易度の指標を設計・測定することは難しいため、このような曖昧な言い回しになっています。(例えば正解率は、同じ問題セットの別の問題の影響を受けます。)</span> 配点は、想定難易度だけでなく問題のタイプやセットのバランスなど様々な要素を admin が考慮して決定するため、上記の基準はあくまで参考程度のものです。 ## 背景 <details> <summary>長くなるため折りたたんでいます。興味のある方のみお読み下さい。</summary> <h3 id="2025-">2025年の振り返り</h3> <p>Division 制の主な目的は以下の 2 点でした。</p> <ul> <li>より競技的な Div.1 と、よりカジュアルな Div.2 に分けることで、ABC と AGC の間をよりスムーズに繋ぐこと。</li> <li>生成AIルールの対象外となる ARC(Div.1)を開催すること。</li> </ul> <p>そして、2025年を通して以下のような変化がありました。</p> <ul> <li>Div.1 の rated 上限を引き上げたことにより、各 Div の意義を差別化をしやすくなりました。</li> <li>Div.1 も <a href="https://info.atcoder.jp/entry/llm-rules-ja">AtCoder生成AI対策ルール</a> の対象となり、後者の目的は果たされなくなりました。</li> </ul> <p>1 年間 Division 制を続け、成果と課題が見えてきました。</p> <ul> <li><p>成果:</p> <ul> <li>Div.1 をより競技的にしたことにより、結果的に 2800~2999 の競技者の rated コンテストが増えた。</li> <li>writer の原案状況に応じて Div を変えることにより、コンテストを開きやすくなった。</li> </ul> </li> <li><p>課題:</p> <ul> <li>rated 範囲が従来より狭くなり、rated でコンテストを楽しめる人数が減ってしまった。<ul> <li>競技性に重きを置く Div.1 はある程度仕方がないとして、カジュアルさに重きを置く Div.2 については改善したい。</li> </ul> </li> <li>Div.1,2 の中間(1200~2799 rated)がちょうどよいような機会がしばしばあった。 </li> </ul> </li> </ul> <h3 id="2026-">2026年の方針</h3> <ul> <li>メインの ARC を、1200~2799 rated に戻します。<ul> <li>Divsion 制は「Div.1 も AI 禁止」かつ「1 年経つ」が満たされるまでの心づもりだったので、予定通りではあります。</li> </ul> </li> <li>Division 制は残します。<ul> <li>ABC~AGC の間には 2~3 種類ほどのコンテストがあるのがちょうどよいという感触が得られたため。</li> </ul> </li> <li>Divison の名称は変更します。<ul> <li>「Div.1, Divなし, Div.2」という分かれ方は分かりづらいため。</li> <li>以下の制約を踏まえ、「ARC++, ARC, ARC--」という呼び方を採用しました。<ul> <li>メインの 1200~2799 は従来通りに単に <code>AtCoder Regular Contest</code> と呼びたい。</li> <li>大きな名称の変更はせず、(旧)Div.1,2 についても ARC という扱いにし、簡潔さを維持したい。</li> <li>会話や SNS における呼び分けを容易にしたい。</li> <li>視認性&識別性。(単に ARC+, ARC- だと見づらい&「ARC+AGC」などと書いた場合にややこしい)</li> </ul> </li> </ul> </li> <li>ARC-- の rated 下限を 800 に下げます。<ul> <li>(旧)Div.2 をよりカジュアルにして ARC との差別化を図るとともに、rated でコンテストを楽しんでもらえる層を広げます。</li> </ul> </li> <li>ARC, ARC-- の難易度を下げます。<ul> <li>ARC は rated 参加者の全完が一定数出る難易度を目指します。<ul> <li>"一定数":ARC++ は 0~10、ARC は 5~20、ARC-- は 10~50 程</li> </ul> </li> </ul> </li> </ul> <p>author: snuke (ARC admin) </p> </details> ## 関連記事 - [コンテスト体制の変更について](https://atcoder.jp/posts/1280) - [ARCのDivision制についての告知](https://atcoder.jp/posts/1364) - [ARC Div.1 の rated 上限の変更について](https://atcoder.jp/posts/1433) - [ARC Div.1 に関する生成AIルール変更について](https://atcoder.jp/posts/1513) - [生成AIの技術向上に伴うABC,ARC,AGCにおけるルール変更について](https://atcoder.jp/posts/1567)