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  • 同志少女よ、敵を撃て

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同志少女よ、敵を撃て 単行本 – 2021/11/17

5つ星のうち4.5 (6,986)

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【2022年本屋大賞受賞! 】
キノベス! 2022 第1位、2022年本屋大賞受賞、第166回直木賞候補作、第9回高校生直木賞受賞
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌で続々紹介!
史上初、選考委員全員が5点満点をつけた、第11回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作

アクションの緊度、迫力、構成のうまさは只事ではない。
これは武勇伝ではない。
狙撃兵となった少女が何かを喪い、
何かを得る物語である。
──桐野夏生(作家)

復讐心に始まった物語は、隊員同士のシスターフッドも描きつつ壮大な展開を見せる。胸アツ。──鴻巣友季子(翻訳家)

多くの人に読んで欲しい! ではなく、
多くの人が目撃することになる
間違いなしの傑作!
──小島秀夫(ゲームクリエイター)

文句なしの5点満点、
アガサ・クリスティー賞の名にふさわしい傑作。──法月綸太郎(作家)


独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは?

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出版社より

本屋大賞受賞
直木賞候補作
雪下まゆ

鋭い視線で銃を構える主人公の狙撃兵セラフィマを描いた表紙は、イラストレーター・雪下まゆさんによるもの。近年の話題書のカバーを多数手掛けられている新進気鋭のイラストレーターです。

独ソ戦 

商品の説明

著者について

1985年生まれ。明治学院大学国際学部国際学科卒。本書で、第11回アガサ・クリスティー賞を受賞してデビュー。埼玉県在住。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房
  • 発売日 ‏ : ‎ 2021/11/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 本の長さ ‏ : ‎ 496ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4152100648
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4152100641
  • 商品の重量 ‏ : ‎ 414 g
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.1 x 2.7 x 18.8 cm
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 21,869位 (本の売れ筋ランキングを見る)
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.5 (6,986)

著者について

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逢坂 冬馬
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カスタマーレビュー

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お客様のご意見

お客様はこの小説について、以下のような評価をしています: ストーリーがしっかりしていて、読者を惹きつけてやまない物語の牽引力があり、サクサク話が進むと好評です。また、迫力ある戦闘描写や情景が脳裏に浮かび上がるほど感動的な歴史物語だと評価されています。 描写についても、臨場感豊かな描写や情景がありありと脳裏に浮かぶという声が多くあります。 一方で、主人公の感情の変化の理由付けが少し薄っぺらだったという指摘もあります。
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105人のお客様が面白さに言及し、98人が肯定的、7人が否定的です
お客様はこの小説について、以下のような評価をしています: たいへんおもしろく、楽しい読書ができました。設定が良く、ワクワクする内容だと感じています。また、主人公をはじめ登場人物の個性や魅力があり、一気に引き込まれるストーリー展開があると好評です。一方で、描写が細かいため回りくどくてごちゃごちゃしているという指摘もあります。全体的に、ライトな内容でグイグイ引き込まれていくとの声があります。
時代背景を知らなかったけど面白かった。 人物が良く書かれているので読みやすいし、背景も分かりやすかった。 読んだ後もスッキリして良かった。 素晴らしい。もっと読む
...リアル過ぎるほどリアルな描写で、映像が頭の中にこびりついて離れない。 面白い、面白くない、ではなくて、凄い小説でした。もっと読む
...女性スナイパーとして成長していく主人公の姿は、エンタメとして良くできてますし、終盤の展開には舌を巻くほど圧倒されました。いやあ、これは面白い。 ただし、単なるエンタメとして終わらないところが、この本が称賛される理由だと思います。...もっと読む
読んでよかったです。戦争とは何かを知ることができます。もっと読む
71人のお客様がストーリーに言及し、57人が肯定的、14人が否定的です
お客様はこの小説について、ストーリーがしっかりしていて文体も読みやすく、読者を惹きつけてやまない物語の牽引力を高く評価しています。サクサク話が進み、迫力満点の戦闘描写が描かれており、戦場という未知の世界に体験したことのない描写が多く見られると好評です。また、生々しさが凄まじく、戦場という未知の世界を鮮明に頭の中に再現できる点が特に評価されています。
物語は面白い。特に女性狙撃兵という想像しにくい人物像に焦点をあて、心理面の克明な描写は見事というしかない。ロシア ドイツ ベラルーシ ウクライナの歴史的背景も理解できるし、戦争とは何なのか?ロシアにおける女性である意味は?敵とは何なのか?...もっと読む
表紙の絵が気になって購入しました。 ストーリーがしっかりしていて文体もとても読みやすく登場人物もラノベのキャラクターみたいで戦争物を読んだことがない自分でも読めました。...もっと読む
リアリティーのある戦場描写と、人間関係の描写が読みごたえあり。ただ、戦場の雰囲気は、戦争映画に馴染みがない読者にはイメージしにくいかもしれない。秀逸な物語で、アニメ作品にしたら良いのでは?もっと読む
迫力があるもっと読む
56人のお客様が描写に言及し、44人が肯定的、12人が否定的です
お客様はこの小説の描写を高く評価しています。臨場感豊かな描写があり、情景が脳裏に浮かぶと感じています。また、リアル感があり、読み手を感情移入させる表現力があると述べています。特に狙撃シーンや国家主義と戦争犯罪のシーンが交互に描かれており、読者をかき乱すほど迫力があると好評です。映画化も期待されています。
「一気に読んだ」「展開が面白い」というほどではなかった。読むのに苦労した。描写が細かいのはいいが、回りくどくてごちゃごちゃしている。第二次世界大戦のロシア戦線の全部を盛り込もうとして迷走している感じ。それに細かい割には少女たちの心理描写に丁寧さが欠ける。...もっと読む
...目の前に戦火の情景と少女達の心情がくっきりと浮かび上がる素晴らしい描写を、実写映像でぜひ表現してもらいたいです。 映像大手の企業の皆さま、よろしくお願いします。もっと読む
...序盤中盤のセラフィマの訓練、戦闘シーンは、シアトリカルでありながらも情景描写が丁寧で、訓練の厳しさ、戦場の緊張感を読者に感じさせ、作品の世界観に難なく没入することができた。 尚、終盤では訳あってドイツ軍に囚われることになるが、多少違和感のある場面があった。...もっと読む
...いろいろ賞を取るのはわかる気もするが小説読み、歴史もの好きとしては物足りない。 全体的に心理描写が薄い。最後まで殺すと誓っているはずの主人公の仇敵への憎しみが伝わってこない。過酷な戦場にいるはずなのに恐怖や疲労、寒さと飢え、汗と血、雨、雪、陽、泥、虱の不快感が伝わってこない。...もっと読む
31人のお客様が作品性に言及し、26人が肯定的、5人が否定的です
お客様はこの小説について、傑作と評価しています。見事過ぎるデビュー作で、素晴らしい作品だと感じています。また、朗読が女性の声であることも好評です。戦争小説の最高傑作として高く評価されています。主人公の感情の変化の理由付けが少し薄っぺらかった点や、主人公の感情に変化の理由付けが薄っぺらだったという指摘もあります。
文字を通して描かれるディテールが鮮やかで、まるでアニメを見ているような感覚にすら囚われた。 素晴らしい作品です。 『戦争は女の顔をしていない』も読んでみたいと思います。もっと読む
...訓練学校や戦場でのリアルな描写。スナイパーの銃、照準を合わせられた敵。まるで高いところから俯瞰しているような臨場感がありました。傑作です。もっと読む
だんだんと過激化していき、だんだんと展開が速くなり、だんだんと緊張感がましていき、だんだんと面白くなりました。良作ですもっと読む
ソ連時代の女性狙撃手というレアな内容で、素晴らしかったですもっと読む
30人のお客様が読みやすさに言及し、25人が肯定的、5人が否定的です
お客様はこの小説について、読みやすさを高く評価しています。スラスラ読めるストーリーで、表現も難しくないためおすすめだと述べています。主人公の設定が完璧で、最後まで一直線に読めるという声もあります。また、人物が良く書かれているため、背景が分かりやすいと好評です。主人公の設定が完璧で、ページを置くこともなく一気に読むことができ、ハードルを上げたほど読み始めたという意見があります。
男女の性差、主義主張の対立、死に対応する死生観など対立事項をきちんと物語内で昇華した上でこれだけ読みやすいのだからいろいろな賞に輝くのも納得。主人公たちが生きやすい国にならなかったことを知っている我々読者は、やや悲しげな彼女たちのその後の人生を最大限に祝福するしかない。楽しい読書ができました。もっと読む
...当時のソビエトとドイツの第二次世界大戦の状況を掴むのに臨場感と共に読みやすかったです。 少女がこのような状況に追い込まれていった社会の状況が2度と起きない事を願いつつ。。。もっと読む
...本書は物語としてとてもいい作品だ。ストーリーがよかったし、退屈しないスピーディーな展開で読みやすかった。優れた作品だと素直に思う。カバー表紙のイラストも実際とは違うのだろうけど、好ましい画だし親しみやすくていい。もっと読む
500ページ近くある長編。いきなりの初対面自己紹介のような村人同士の会話に 「これはハードル下げますか・・」となるものの、その後は読みやすい文体も手伝 って急き立てられるようにテンションあがって一気に読了。ごめんなさい。...もっと読む
22人のお客様がキャラクター性に言及し、17人が肯定的、5人が否定的です
お客様はこの小説のキャラクター性を高く評価しています。登場人物達が個性的で魅力的だと感じており、主人公の成長と葛藤が圧巻だったという声があります。また、戦争について考えさせられる作品として高く評価されています。主人公に没入して一気に読むことができる点や、主人公の成長と葛藤が圧巻だったという意見もあります。特に、女性狙撃兵たちの友情と絆を感動させる内容だと述べています。また、戦争とはどういうものか、強く生き抜いた女性たちとその仲間愛にも共感し、読み応えがある作品だと感じているようです。
...下でのハイテンションな状態から発生する戦争犯罪といったものは、いつの時代においても起こりうる、ある種、普遍的なテーマでもあり、そこに魅力的なキャラクターたちが登場し、読者を惹きつけてやまない物語の牽引力により、なるほど、本書が読者から高い評価を受けベストセラーとなったことも納得の内容です。...もっと読む
...人間の細かな心理描写が巧みで、主人公をはじめ登場人物たちの人間模様が見事に描き出されている。常に読む者に人間としての価値観や尊厳を問いかけてくる。 文庫本では600ページ近くある長編であるが、読み始めると作品に引き込まれどんどん先へと読み進めたくなってしまう。...もっと読む
ソ連の狙撃兵少女の物語 物語としてとても面白く、登場人物達の魅力も溢れ、一気に読み進めてしまいました。 そして今、この話を読めてよかったです。 ロシアがウクライナに侵攻した今の時代、歴史は立場や舞台を入れ替え、再び繰り返しています。...もっと読む
...は女性兵士のインタビューの偉大な集大成だが、短いインタビューの数々から伝わる感情は、この小説の登場人物から一切読み取れない。 実際の戦場は意味のない死で溢れているものだろうが物語として意味のない死が溢れるのは頂けない。...もっと読む
21人のお客様が史実に言及し、19人が肯定的、2人が否定的です
お客様はこの本について、歴史に忠実な記述で面白いと評価しています。実際の歴史や価値観に対する問いかけが常に行われ、私たちに無関係な物語だと感じていないようです。また、ソ連の過去についても一端を知ることができるという意見もあります。戦争とは何かを知ることができ、多くの参考資料をベースにストーリーが構成されていることを高く評価しています。
良く史実を研究している。時節柄現在のウクライナ状況の理解が深まった。初めの導入部は圧巻。 ただ、途中の部分はやや単調で読むスピードが落ちた。日頃は日本ではやや縁遠い1941-1945の独ソ戦が身近になり理解が深まった。 今のウクライナ問題に興味ある人には一読の価値あり。もっと読む
この作品がデビュー作と言う末恐ろしい新人作家の戦争巨編です。見事な構成と展開、緻密な人間描写、確固たる歴史観に酔いしれるままにラストページまで一気に読ませます。読書ってこんなに楽しく心を熱くしてくれる体験なのだと、久しぶりに思い起こさせてくれました。知人達にもこの本の話をしまくっています。...もっと読む
...2022年ウクライナで戦争が起こりました。 その背景を知るにも大変勉強になりました。 スターリングラードはよく聞く名前ですが、 今は名前が変わってヴォルゴグラードと呼ばれています。 ヴォルガ川の近くにあります。本書にも登場します。...もっと読む
実在した女性スナイパー部隊と史実を舞台にしたフィクション。実際の時間軸とのズレや史実との違いで酷評されてる方もいますが、これはフィクションでありそれえお求めるなら正書を読めば良いでしょう。登場人物がやや多く呼びなれないロシア人名であること以外は、テンポもよく一気読みでした。...もっと読む
20人のお客様が心理描写に言及し、17人が肯定的、3人が否定的です
お客様はこの小説について、以下のような評価をしています: 考えさせられる深みのある一冊で、人間の細かな心理描写が巧みだと高く評価しています。戦場に反映される命の意味や、生々しい記憶を刻みつける秀作と感じています。歴史というにはまだ生々しい記憶を刻みつける秀作であり、テーマも読ませる内容だと好評です。また、史実を研究している方も多く、時節柄現在のウクライナ状況の理解が深まったという声もあります。不要な蘊蓄が少なく、ストレスなく読める良質な娯楽コンテンツとして評価されています。
第2次世界大戦が舞台で、視点が侵略されるロシア側でしたが、ロシアの悪い点もきちんと書かれていて、深く考えさせられる内容でした。ちょうど、今、ウクライナ戦争が行われていて、そちらはウクライナが侵略される側なので、本当に印象深い内容でした。もっと読む
...という話題作であったため購入しました。現在の世界情勢とも重なる部分があり、考えさせられる小説ですもっと読む
...人間の細かな心理描写が巧みで、主人公をはじめ登場人物たちの人間模様が見事に描き出されている。常に読む者に人間としての価値観や尊厳を問いかけてくる。 文庫本では600ページ近くある長編であるが、読み始めると作品に引き込まれどんどん先へと読み進めたくなってしまう。...もっと読む
良く史実を研究している。時節柄現在のウクライナ状況の理解が深まった。初めの導入部は圧巻。 ただ、途中の部分はやや単調で読むスピードが落ちた。日頃は日本ではやや縁遠い1941-1945の独ソ戦が身近になり理解が深まった。 今のウクライナ問題に興味ある人には一読の価値あり。もっと読む
ウクライナVSロシアの今の戦争が見えて来る
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ウクライナVSロシアの今の戦争が見えて来る
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2026年2月20日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 文庫Amazonで購入
    第二次世界大戦・独ソ戦を舞台に、狙撃兵として生きる少女セラフィマの生きざまを描いた作品。読み手を感情移入させる表現力、描写力が半端なく素晴らしくて、のめり込むようにして頁をめくってました。

    セラフィマが抱える〝優秀な狙撃兵として生きる女性〟の苦悩がただ事ではなく、ひしひしと胸に迫る戦争への怒りとともに、それが人間を悪魔へと変えてしまう理不尽さへのやりきれない哀しみを覚えました。

    それと、この文庫本のカバーに描かれたイラストが素晴らしいですね。私、この見ごたえのあるカバーを本体から取っぱらって、拡げたのを脇に置いて、時折眺めながら作品を読み耽ってました。
    (*^ー゚)b グッジョブ👍>〝雪下まゆ〟さん。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2026年2月21日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 文庫Amazonで購入
    タイトル回収痺れました!
    面白かったし、自分が知らない語彙があったので勉強になりました!
    戦争後でも解決できていない問題など、今の自分達が何をすべきなのか、ということを考えさせてくれる物語だと思います。
    また、赤坂さんは人の心理、自分に無意識下で都合良く考えたり、それっぽい理由を創造してしまう人間の性質を疎らに入れていて、自分自身の行動についても振り返ることがありました。
    色んなことを考えさせてくれる物語でした!
  • 2025年7月10日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 文庫Amazonで購入
    ストーリーとしてはあるあるだが、描写が面白いので、飽きはなかった。
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2026年1月7日に日本でレビュー済み
    フォーマット: Kindle版 (電子書籍)Amazonで購入
    独ソ戦を舞台にした一人の女性狙撃兵の成長譚であるとともに、戦争における集団狂気をえがく戦争小説としても秀逸だ。
    本書は発行後間もなくロシアによるウクライナ侵攻が始まったことで、微妙な立ち位置となってしまった感があるが、決してロシア(ソ連)側に立った物語ではないし、先入観なく読むことを是非お勧めしたい。
    ひとつの村が殲滅される悲惨で残酷なオープニングから、主人公たち狙撃学校分校生と本校生との模擬戦、スターリングラードでの仲間を失いながらの死闘、想像を超えてくる終盤の衝撃的な展開と、読みどころ満載で中だるみする要素が一切ない。
    戦争という極限状態が生み出す狂気を描きながら、胸を熱くさせるようなエンタメ性の高いアクション・ノベルとしても最上級の出来栄えで、必読の傑作である。
    6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2026年2月12日に日本でレビュー済み
    フォーマット: Kindle版 (電子書籍)Amazonで購入
    特に印象に残ったのは終盤に仇を見つけたセラフィマが、
    ハリウッド映画の主人公並みのスタンドプレーをやり始めた辺りからの怒涛の展開でそこから一気に読了しました。
    当時のソ連、ドイツの歴史を知っていたらより楽しめると思います。

    ただ、あとがきを読むと例の戦争と時期的に重なったことが作者の方に苦悩をもたらしたようで、こちらも胸が痛くなりました。
    そのタイミングでは購入しませんでしたが、当時本屋に平積みで置かれて目立っていたことはよく覚えています。
    あの時期にロシア(ソ連)を舞台にした作品ということでやはり注目されますが、作者としては複雑な気持ちでしょう。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2026年1月31日に日本でレビュー済み
    フォーマット: Kindle版 (電子書籍)Amazonで購入
    本作は、戦争を通じて、そもそも生きる意味とは何かを読者に問いかける作品である。一方で、最後に、望みもある。読んだことによって、自分が成長したように感じられる気がする。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2026年4月15日に日本でレビュー済み
    フォーマット: 文庫Amazonで購入
    最初から8割の頁までは面白かった。しかし主人公のケーニヒスベルク単独潜入が非現実的で無理が強すぎ、そこで興味を失った。狙撃兵同士の決戦で幕を閉じていたならば、現実的であり、納得感があったのに残念。フィクションは、「現実にありそうだ、あるかもしれない」というリアリティが失われると、エンタメご都合主義と映って面白くなくなる。約600頁の長尺なので、著者の緊張感が切れたのかもしれない。最近読んだ「チ。-地球の運動について-」はエンディングから逆算して物語や伏線・含みが組み立てられていて、対照的。あれは、幸運を必要としつつも、最後まで「知」が受け手にギリギリ伝わる方法でリレー伝達されていると解った。
  • 2025年10月11日に日本でレビュー済み
    フォーマット: Kindle版 (電子書籍)Amazonで購入
    ずっと読みたかった作品で、文庫化されてようやく購入。
    期待が大きかったぶん、正直そこまでの感動はなかった。
    というのも、ある程度リアリティを重視しているためか、スリリングさやドラマチックな展開がやや控えめに感じられた。
    とはいえ、安易なお涙頂戴や、無駄にちょい役の背景描写にページを割くようなこともなく、全体としては読みやすかった。
    ただ、そんなロシアが「日ソ中立条約」を一方的に破棄し、日本がポツダム宣言を受諾した8月15日以降も侵攻を続け、
    南樺太を占領したという事実を思い出すと、少し気持ちが冷めてしまう。
    それでも、戦争がいかに理不尽で悲しいものかは、改めて強く感じさせられた。
    7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート