オフィス3○○で苦楽を共にした川口龍君
そして中村まことさん、西尾マリちゃん、斉藤暁さんが
出演しているのでグローブ座に「小さき神たちの祭」を観に行った。
東北大震災の頃の記憶が甦り、客席にじっとしてはいられなかった。
胸が苦しく、涙が溢れて息が出来なくなった。

今回の演出は鈴木由美さんだが、
あの日も由美さんの演出の「トップガール」の稽古中で、
たまたま稽古休みの日だった。
由美さんとは縁が深い。
9・11の、時も「おやすみ母さん」の稽古中で、
鈴木由美さんの演出だった。
そんな話をしながら終演後韓国料理店で食事をした。
川口君は福島出身。
主演の方は宮城出身。
辛く厳しく大変な稽古だったろう。
震災の瞬間の記憶も瞬時に甦り、
原発事故の映像を近くの電気店で見た時、
もう、日本は終わったと思った。
東京から南へ、海外へ逃げる知人たちや海外の外交官たち。
大阪へ来ないか?と友人に誘われた時「私は東北人だよ!東北人が逃げたら終わりだよ!」
と口から出た言葉で私自身の気持ちがわかった。
それ以後仮設住宅の慰問や福島への取材を続けるようになった。
私の顔を見た途端に堰を切ったように号泣した双葉町の看護師さん
帰らないで!と腕を取って離さなかった大迫の主婦の方
家族全員を津波で失いもう自殺するしかないと、手をあげて泣いた名取の主婦
私を気遣いのど飴を渡してくださった方。
何が欲しいですか?と尋ねたら「えんぴつ」と答えた小学生。
寄付をいただきたいが頂いても全員に分けられない、
演劇ならみんなで観られるから演劇をやって欲しい。
ほとんどの方が生の演劇を、見たことがないということで、
オフィス3○○の芝居を持っていくことにして、椿組からテントをお借りして、
石巻と南相馬で公演した思い出。
久慈で「赤い壁の家」を上演したことなどを思い出していた。
あの時のお客様たちの顔を忘れることはできない。
その公演を一緒に作り上げたのが川口龍君だった。